梅雨の重だるさは「湿気」と「冷え」が関係?除湿と温活で心地よく過ごす養生法

お知らせ

2026年06月07日

「朝から体が重く、なかなか動き出せない」
「夕方になると靴がきつく感じる」
「雨の日や雨が降る前は、頭が重い気がする」

梅雨が近づくと、このようなお悩みを感じる方が増えてきます。

湿度が高くなる季節は、汗をかいても乾きにくく、冷房や冷たい飲み物によって体を冷やしやすい時期でもあります。

漢方では、梅雨の不調を考えるときに「湿」と「冷え」に注目します。

今回は、ジメジメした季節を少しでも心地よく過ごすための「除湿」と「温活」の養生法をご紹介します。

漢方で考える梅雨の「湿」とは?

漢方では、体に影響を与える過剰な湿気を「湿邪(しつじゃ)」と呼ぶことがあります。

「邪」という文字に驚くかもしれませんが、これは体のバランスを乱す要因を表す漢方の言葉です。

湿度の高い時期は、体の中の水分が滞っているように感じやすく、

  • 体が重だるい
  • 頭が重い
  • 顔や手足がむくみやすい
  • 胃がもたれる
  • 食欲がわかない
  • お腹がゆるくなりやすい

といった変化が気になることがあります。

ただし、同じ「むくみ」や「だるさ」でも、体質や生活習慣、背景にある原因は人それぞれです。

無理に水分を減らしたり、汗をたくさん出そうとしたりするのではなく、まずは毎日の過ごし方をやさしく見直してみましょう。

今日からできる「除湿」のセルフケア

小豆やはと麦、旬の野菜を食卓に

小豆やはと麦、きゅうり、冬瓜などは、梅雨時期の食養生に取り入れられてきた食材です。

ただし、きゅうりや冬瓜などは、冷たいままたくさん食べるとお腹が冷えてしまう方もいます。

冷えや胃腸の弱さが気になる場合は、スープや煮物など、温かい料理にして取り入れてみましょう。

冷たい飲食物を続けすぎない

蒸し暑い日は、冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますね。

しかし、冷たいものばかり続くと、胃腸が冷えて食欲が落ちたり、お腹の調子が乱れたりすることがあります。

冷たい飲み物を飲んだあとは温かいお茶を選ぶなど、無理のない範囲でバランスを取ってみてください。

部屋の湿度も整える

室内の湿度が高いと、寝苦しさや不快感につながります。

窓を開けて空気を入れ替えたり、エアコンや除湿器を上手に使ったりして、過ごす環境も整えましょう。

特に寝室は、寝具に湿気がこもらないよう意識してみてください。

暑くても油断できない「梅雨冷え」

梅雨は蒸し暑い一方で、雨の日に気温が下がったり、冷房の風に長時間当たったりすることもあります。

さらに、冷たい飲み物や食べ物が増えることで、お腹や足元が冷えている方も少なくありません。

「暑いから大丈夫」と思っていても、手足やお腹を触ると冷たく感じることがあります。

そんなときは、次のような温活を取り入れてみましょう。

  • 薄手の腹巻きでお腹を守る
  • 冷房の効いた場所では靴下や羽織物を使う
  • シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
  • 生姜やねぎを、みそ汁やスープに加える
  • 温かいお茶を少しずつ飲む

心地よいと感じる程度に、体を冷やしすぎない工夫を続けることが大切です。

梅雨時期の漢方薬は体質に合わせて選びます

梅雨の頭重感やむくみ、胃腸の不調などに使われる漢方薬には、いくつかの種類があります。

ただし、症状が似ていても、体力、冷えの有無、汗のかき方、のどの渇き、胃腸の状態などによって選び方が異なります。

五苓散(ごれいさん)

□ 雨の日に頭が重く感じる
□ 顔や手足のむくみが気になる
□ 水分をとっているのに、のどが渇く
□ めまいや吐き気を伴うことがある

五苓散は、水分の偏りが関係していると考えられる症状に用いられることがある漢方薬です。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

□ 疲れやすく、体が重く感じる
□ 汗をかきやすい
□ 足のむくみが気になる
□ 胃腸があまり丈夫ではない

防已黄耆湯は、体力があまり強くなく、汗や水分の滞りが気になる方などに検討されることがあります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

□ 手足やお腹が冷えやすい
□ 疲れやすく、顔色が気になる
□ めまいや立ちくらみを感じることがある
□ 月経に伴う不調や足腰の重さが気になる

当帰芍薬散は、冷えや巡り、水分バランスなどを総合的に見ながら選ばれる漢方薬の一つです。

「私にはどれが合う?」と思ったらご相談ください

水分が滞っているように感じる方もいれば、冷えや胃腸の弱りが中心になっている方もいます。

見た目には同じような不調でも、必要なお手入れや漢方薬は同じとは限りません。

マギヤ薬局では、現在のお悩みだけでなく、食事、睡眠、冷え、汗のかき方、生活のリズムなども丁寧に伺いながら、その方に合った漢方薬や養生法を一緒に考えています。

「梅雨になると毎年調子を崩してしまう」
「セルフケアを続けても、なかなか軽くならない」
「自分に合う漢方薬を知りたい」

そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。

漢方茶を飲みながら、ゆっくりお話を伺います。

梅雨の不調を我慢するのではなく、まずは冷たいものを続けすぎない、お腹や足元を冷やさない、室内の湿度を整えることから始めてみましょう。

毎日の小さな養生が、ジメジメした季節を心地よく過ごすための助けになります。

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